三味線皮 リプルについて

ripple三味線皮リプルは小松屋の社長の幼い時にお兄様が作って下さった折りたたみ椅子からヒントを得てできた製品です。
折りたたみ椅子の座る座面の部分の布が椅子を広げた時にピンと張ったところをポンポンと指ではじくととてもいい音がしたのだそうです。
三味線の本皮に代わる製品はないかと社長が考えた時にその思い出がヒントとなり三味線皮リプルのアイディアが浮かんだとのことでした。

そこからリプルの原型となる人工皮の研究開発が始まり平成22年に実用新案取得、現在は、特許申請手続き中、商標登録中です。
リプルの開発のために夜も寝ず会社の作業場に籠る日が何か月も続きました。
何百回もリプルを張って、本皮の本物の音に近づけるよう試行錯誤の日々でした。
時にはリプルが作業途中に破れてしまうこともありました。
それは一度や二度の出来事ではありません。
その苦労が実り、実用化の一環として平成27年7月に三味線皮リプルを試用期間として売り出しができるまで至りました。
リプルという名称は、社長の「さざ波」みたいな心地よい響きを目指し英語の意味でripple(さざ波)と名付けました。
当社Ripplesもそこから名前を頂戴しております。
「Rippleはさざ波という意味。当社のRipplesの概念は1つのもの(独り)が複数形(仲間)になり大きなものに羽ばたいて広がっていくイメージ。」
そして、27年11月に各機関、各業者様のご協力を得て三味線皮リプルは正式に販売させていただくことになりました。

日本音響研究所にて三味線皮リプルの音源を分析

更なるリプルの音の研究のために、日本音響研究所様に依頼いたしまして平成27年10月20日、音響ハウス様のスタジオにて
長唄(四っ皮 と 三味線皮リプル)
津軽(犬皮 と 三味線皮リプル)
の違いを分析のために録音いたしました。

平成28年1月15日その結果報告を受けました。
*三味線皮リプルは四っ皮と犬皮の張力とほぼ同程度してあります。


 三味線人工皮リプルについての特徴と注意

①三味線人工皮リプルとは 三味線人工皮リプルは強靭な特殊な繊維を本皮本来の良さを真似て、より良い状態になるよう造り上げた皮(布地)です。

②三味線人工皮リプルの特徴 皮、接着剤ともに水や湿度に強く安定した素材・材料であり、通常の状態であれば、張り上げた状態での保管は大変長持ち致します。

③三味線人工皮リプルの保証期間と保証範囲について 保証期間は1年間。リプル製造上及び張り上げ過程において明らかに弊社の責めに帰すべき問題が生じた場合に限ります。 以下の案件については保証の対象外となりますのでおやめください。

1. 車中等極度の高温及び多湿のところに放置しないこと。

2. 温風や直射日光の当たる場所に放置しないこと。

3. 刃物等で表面を傷つけないでください。

4. 小さいなお子様のそばには置かないでください。

5. 火の気のある場所に置かないでください。

6. 長期間長時間、撥などで同じ場所の接触は表面を傷つけ破れの原因となりますのでおやめください。このことを経年劣化と申します。

7. 胴の四隅四辺の接着剤のずれや胴留め割れ等、及び、素材の乾燥不足による質割れ等は保証しかねます。 ※胴の留め割れについて…経年劣化により胴の留め割れが生じる場合は、別途補修及び留め付け(一度胴の四辺をバラバにして付け直す修理)を行う場合があります。1,000円~20,000円状況により見積もり致します。 三味線人工皮リプルは機械張りの為、胴の留め割れが張りあがった状態で縦に筋状に出ることがあります。これは、目視ではわかりにくい胴の留め割れが生じる場合ですのでご了承ください。

④三味線人工皮リプルの保存について 三味線人工皮リプルの表面は、本来は凸凹があり撥の接触や押し流し弾きをすることで、摩耗しやすくなる場合があります。(摩耗しない奏者様もいらっしゃいます。) 撥で長期間長時間弾くことにより接触部分が凹みとなって劣化してしていくことがあります。経年劣化現象ですので放置してそのまま弾き続けますと破れる恐れがありますので、表面を再度特殊加工施して凹凸となった部分をなめらかの状態に戻します。この加工は3,000円~5,000円の有料となりますが、長期的に使用が可能になります。 撥皮が貼ってありますがしわ状態になった場合、三味線人工皮リプルにとっては良くありませんのですみややかに撥皮を貼りかえてください。 三味線人工皮リプルはけして万能でもなければ永久に使えるものではありません。 使用方法によっては破れたりずれたりすることもありえます。特に、使用後のケアは長持ちさせる為にとても大切な作業です。

⑤三味線人工皮リプル張り作業について リプルを張る手続きとしてまず本皮を張り替える手続きと同じ手順としてまず胴縄をかけて胴割れ防止を行います。そのあと、皮をはがしてのりを取り除き胴のあく抜きを行います。鳴り音に大変重要な胴ふちが適正な微妙な角度を保っているかもチェックします。そして、皮張り機で皮を引っ張っぱり音を職人の経験の耳と計測器を用い十分なデーターをもとにご希望の音になるよう張り上げていきます。胴と皮を接着後、皮張り機から外してます。あとは、仕上げの耳押しという胴の淵の部分の皮の接着加工を本皮とほぼ同じ工程で仕上げていきます。 三味線人工皮リプルは、特殊な接着剤で接着されておりますが、弊社では張替えの際は胴の木の部分は胴の水平の角度を見る胴こかしという作業と皮を剥がすときは木の部分は削ることはありません。この作業以外胴をむやみに削ることはありません。又、接着剤を取り除く作業も、専用の剥離剤を用い木の部分を一切削ることはありません。剥離剤は胴の淵の木質部のあくを取り除く作用もありますので、皮を張る場合は好都合と言えます。胴の淵のあくは皮と接着を妨げる為、あく取りの加工が必要です。

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